つくものがたり(クリア後の総評:含、超ネタバレ)
前に途中でのさんざんな感想を書いた「つくものがたり」ですが…クリア後の総評というか、ナニかな文章を最後に記しておこうと思います。
システムでは、シークレット要素についての若干のネタバレ、シナリオについては、核心部分のネタバレを多分に含みます。
一応、クリティカルなネタバレを書き始める所で、警告は入れとこうと思いますけども。
<総評>
【イラスト】
→十分綺麗です。
好みの差はあれど、ネット上のあちこちに描かれたレビューでも、絵(フカヒレ氏)をけなしているレビューは皆無でした。
【声優さん】
→豪華です。
仕事も至極真っ当であり、フルボイス仕様。
要所要所では、突然立体音響になったりして驚きます。
【システム:全体】
→特にそこまでけなす程でもありません。
基本的にこのゲームは、
「ADV(開始部分)」→「マップ移動+イベント」→「戦闘」→「ADV(エピローグ)」
そんな流れで進みます。
後半になると、「マップ+イベント」が昼休みと放課後の二つに増えますが、やる事自体は変わりません。
重要なのは、その昼休みと休み時間の時に、マップの各所を移動して、イベントを見る事です。
基本的にはクイックセーブをしてからMAPを総当たりし、外れならクイックロードで戻し、当たりならクイックセーブ…そんな作業の繰り返し。
当然憑き代探しの写真撮影(後述)でも、同様の作業を実施します。
しかし、たまにはセーブしておかないと、特定の場所を探索した瞬間、残り時間無視で強制ボス戦に入る場合もあるので注意。
後は、ちゃんと、一回イベントが起こったからといって、その場をすぐに離れない事。
ちゃんと、(クイックセーブをしてから)もう一度調べ直して追加のイベントが隠されていないか確認する様に。
ちなみに、メッセージスキップ機能は存在しますが、使用すると「言霊」、「噂」(下記【システム:探索】参照)の単語までスキップ&スルーされるので使い物になりません。
【システム:探索】
・移動を実行すると、「5分」時間が経過します。
図書室で調べ物をする時だけ「15分」時間が経過します。
又、写真撮影をする時も、1枚撮影する毎に「5分」時間が経過。
・探索に費やせる時間は、昼休みが「12:30〜13:25」、放課後が「15:30〜18:30」。
ちなみに、17:00以降は夕方枠になりイベントが更新されている事多し。
・人が居る時には会話イベントが発生し、テキストの「揺れている」文字は「言霊」として、「黄色い太文字」は「噂(S〜Eランク)」として収集する事が出来る。
又、主要登場人物が登場する会話イベントは、ゲームのエンディングや、オマケ要素解放のフラグとなっている事がある。
又、揺れないテキストの中にもシークレットで言霊がある模様。
・人が居ない場所では、携帯電話を使って部屋のオブジェクトを撮影し、付喪神の憑き代を得る事が出来る。
大体、その部屋の中であからさまに浮いているものをとれば出てきたり。
一部屋に一つとは限らない。
・保険室では、保健教師と噂を交換できる。
→集めた噂は、胡散臭い保健教師に提供し、満足させる事で、強力な言霊や、妖怪の情報等と交換して貰える。
時間によって保険医が行方不明になったり、余計なイベントが起こったりするので、余りぎりぎりの時間になってから訪問するのはやめておいた方が良いかも…
・又、たまに「妖研究メモ」が落ちている事がある。
→総当たりしてると、勝手に拾っているので、大体問題無い。
(集めるもの)
・憑き代
→妖怪とバトルする為のポ○モン、付喪神を宿らせる為のブツ。
一回毎に使い捨てとなる為、できるだけ確保しておきたい。
・言霊
→付喪神を召還する時に能力や技として追加できるブツ。
憑き代と同じく使い捨てだが、取得機会が複数あったりする為、一回こっきりという訳でも無い。
・噂
保険室で、保険医と交換する為のブツ。
噂はランクが高かったり、その時のシナリオで当事者になっているキャラのモノが保険医にはウケが良いらしい。
→ここで貰える言霊は特定の妖怪専用の強力な奴だったりする。
・妖研究メモ
誰が書いて落としているかは分からないが、「五行の相関関係」、「妖の属する五行属性」、「妖の特殊能力」、「妖怪のHP」等の情報が書かれている。
→「妖怪のHP」が無いと、HPが表示されない。
【システム:バトル】
→基本オマケ。
そう考えれば、別に悪く無い出来。
ポ○モンバトルみたいである。
情報と憑き代、言霊が十分に集まっていれば、大体5ターン以内には片が付いて「完勝」になる筈。
(憑き代)
→木火土金水の属性があり、属性の他に「攻撃」、「命中」、「回避」、「防御」の値があるが…基本的に「殺られる前に殺れ」なので、「攻撃」&「命中」があればOK。
相手の妖に対して相克する属性を選ぶべし。
ちんたらやってるとエンディングにも響くらしいし。
(言霊)
→基本的に「攻撃」、「防御」の技を増やす系と「憑き」で能力を純粋に追加する系があり、3つまで付与できる。
言霊にも「A〜E」までのランクがあり、基本的にランクが高い方が強い。
「攻撃」、「命中」が上がるものと、「防御」の中で「反撃」がつくものが使い勝手が良い。
短期決戦なので、状態異常を直すとか、能力を上げる系の技は大体つけるだけ無駄に終わる。
ちなみに…このゲーム、使い捨て制故に憑き代も言霊もケチる訳ですが…そのおかげで遠慮しなくてもいいラストバトルは、1ターンキルになるプレイヤーは多かった模様。
【キャラクター】
・石神 優斗(いしがみ ゆうと)
→主人公、突然キ○ガイみたいに暴れ始めた同級生に3階位から突き落とされて、妖を見る能力を得る。
公式説明では「空気みたいな人」と書かれている割には、校内ではもの凄く有名で、行く先々で即、犯罪者予備軍や変態として扱われる。
基本的に、無気力で事なかれ主義であり、やたらと「モテたい」という割には、好意むき出しに懐いてくる下級生(倉科 珠希)を邪険に扱う等、思考と行動が一致しない男。
最も、このゲームではそんなキャラクターは珍しくもない。
声に出さない心中での愚痴、気にくわない他者への悪態等を読まされるプレイヤーにははなはだ評判が悪いが、正直、このゲームではかなりマトモな部類に入る人間である。
・クタベ
(CV:加藤英美里)
→主人公が渡された携帯に宿っていた人外の相棒。
「ありんす」を多用する、花魁言葉でしゃべくるのが特徴。
口を開けば主人公を変態扱いしておちょくるか、「(萌え)属性」やネットスラングまで駆使した、最早メタ発言レベルの混ぜっ返しをする淫獣である。
とはいっても、流石に物語を進行させる語り部の役を持たされている為、基本的に主人公には協力的。
・安倍 彩香(あべ あやか)
(CV:小林ゆう)
→妖対策室の構成員だと名乗り、主人公に無理難題を押しつけてくる女教師。
基本的に背景情報についても一切の口をつぐんだまま、主人公に仕事は丸投げである。
スパイ大作戦もびっくりな投げっぱなしぶり。
おかげで、守秘義務もおわされた主人公は何も分からないまま、命を賭けた暗闘に突然投げ込まれ、孤立無援で戦い続ける事となる。
声優さんが銀魂のさっちゃんと同じせいで、主人公を変態扱いしてなじる場面が、まるで銀さんに絡むシーンみたいに…ただ、主人公は殴って終わりに出来ないのが痛い所。
最後の最後で何故常軌を逸した言動をとっていたのか、一応理由は出てくるが、正直今更そんな事実明かされても、実際散々イヤな思いをさせられてきた主人公(とプレイヤー)にしれば納得出来ない感が…
・皆見 遙香(みなみ はるか)
(CV:堀江由衣)
→主人公を後者から突き落とした同級生。
手首を壊して新体操を続けられなくなった為、スポーツ課から主人公のいる芸能課へ移籍してきたのだが、落下した主人公が下敷きになり、結果的に助けた形になった事と、「新体操がダメなら、ダンスやればイイジャナイ?」という適当なアドバイスに感動し、主人公への好意がすり込まれた。
作品前編を通じ、主人公への好意を持ち続けている数少ない人物。
同時に、少しでも自分の立場を危険に晒して主人公の事を庇う希有な人。
ただし、出番が少ないので、その存在感は空気である。
パッケージにでかでかと出てるヒロインの一人なのにネ。
・伊狩 恵美奈(いかり えみな)
(CV:釘宮理恵)
→主人公の幼なじみのツンデレ…というか、二重人格者。
寮に居る時はデレ、それ以外の時はツン(というか…キレ)という妙なスイッチがあるらしい。
寮で会うシーンはそうそうない為、基本的に主人公にはほぼ敵意むき出しの状態。
更に、他の女が少しでも主人公に優しくしたり、主人公が手柄(?)を上げたりすると「調子に乗るなこのクズが!」とキレる。
所有欲が強い割には、周りと同調して主人公をいたぶる辺りが…正直、ツンデレ…?と首を捻らざるを得ない。
あるイベントで、主人公の事を「バカ犬」呼ばわりする声優さんネタがあるらしい。
ちなみに、何故か寮では主人公の上の部屋に住んでいるらしい…なんで男女で寮が分かられてないんだろう?
・倉科 珠希(くらしな たまき)
(CV;田村ゆかり)
→由緒ある古典芸能(三味線)をやっている旧家のお嬢様らしい。
が…本人は文楽がやりたい模様。
新入生歓迎で校内を(イヤイヤ)案内した主人公に何故か一目惚れしてつきまとい…ウザがられる。
噂に流されやすくミーハーであるものの、基本的に主人公に悪意を持たない数少ないキャラ。
・伊東 博嗣(いとう ひろし)
(CV:中村悠一)
→スポーツ課に在籍する、主人公の親友。
剣道家で爽やかスポーツマンを絵に描いた様なキャラ。
主人公に悪意を持つ事は無いが、違う校舎に居て普段は出てこないし、いつの間にかあるヒロインとくっついて幸せな二人の世界を構築してしまう為、正直、悲惨な境遇の主人公にしてみれば、こんな奴見てるとよの不公平を呪いたくなってくる事請け合いである。
・小森 賢児(こもり けんじ)
(CV:下野紘)
→自称、主人公の親友を名乗るクズ野郎。
常に碌でもない事を考えついては実行し、発覚してつるし上げられると、特に関係ない主人公に罪を押しつけるか、同罪になる様に誘導してくる。
多分、主人公に最初からつきまとっている最悪な評判はコイツが周囲をうろちょろしているせいだと思われる。
・成瀬 茜(なるせ あかね)
(CV:竹達彩奈)
→特待生としての特別待遇で授業を免除されている為、部屋に引きこもって出てこない子。
なのでほぼ常にパジャマ姿である。
世間と隔絶されているせいか、人を判断する基準が面白いか面白くないかになっており、主人公は割と気に入っている。
赤毛と髪型のせいで、若干、EVERGRACEのシャルアミ姉さんに見えたり。
・香山 怜央(かやま れお)
(CV:悠木碧)
→伊狩 恵美奈の友人で、倉科 珠希には「お姉様」と慕われている口数の少ない子。
人形マニア。
口数が本当に少ないので、主人公の事をどう思っていたのかは今ひとつ分からないが、部を作る為の人数会わせに勧誘してくる辺り、蛇蝎の如く嫌っていた訳ではない模様。
・藤間 しのぶ(ふじま しのぶ)
(CV:井上麻里奈)
→超美人(?)でぽややんとした口調で喋る、巨乳生徒会長。
男女共に周り中がちやほやと接するカリスマ(?)キャラクターで、更に口調で天然キャラである事をアピールしてあるが、権力の用い方が妙に計算高いというか、我が儘が天然というには生臭いというか、微妙である。
・遠野 朔美(とおの さくみ)
(CV:佐藤利奈)
→スポーツ課の所属で、飛び込み競技の選手。
魔乳。
伊東 博嗣の友人であり、主人公にも気さくに接してくるが、ある事件の後、しばらく主人公の事を目の敵にする様に…
それでも、主人公のクラスの連中に較べれば別に悪意という程のものは感じられない。
親衛隊が居り、いつもその演技練習を見守っている(?)が、ポロリアクシデントの時誰も助け船を出さずに観察しようとする辺り、ファンとも呼べぬクズの集まりに過ぎないだろう。
・竜岡 勇一(たつおか ゆういち)
(CV:杉田智和)
→上半身裸にジャケットを羽織った、ブルース・リー気取りのバカ。
自ら「武道家」を名乗り、全てを肉体言語で語ろうとする体育会系だが、無抵抗の相手を平気で殴り、弱い者相手にはかさにかかって態度がでかくなり、負ければみっともなく言い訳に走る、正直みっともない奴。
…多分、イロモノ面白キャラとして設定されたのであろうが、笑えないばかりか不快ですらある。
それでも、最初は、コイツだけは割と面白い奴なんじゃ…とか思ったんですけどね…
・富樫 薫(とがし かおる)
(CV:代永翼)
→倉科 珠希と一緒に主人公に学校案内をして貰った下級生。
彼に対する「コイツ、ウザ、キモ、消えろよ」的な悪態は主人公の評判を地に落とした原因の一つであろう。
引っ込み事案でロン毛で脂性という、なかなか難儀なものを背負わされているが、実は、ちゃんとした伝統芸能の旧家出身であり、ただ芸能課にいるだけの主人公等とは比べものにならない程の芸を身につけていたりする。
竜岡 勇一に目をつけられ、陰湿なイジメを受けているが、イベントを回収していくとちゃんと彼なりにやり返しているのが分かる。
・那岐 千尋(なぎ ちひろ)
(CV:喜多村英梨)
→今時のギャル系女子高生」(?)を演出する為に作られた様なキャラ。
外見はアレでも、実は中身は…なんて事はなく、自分の容姿を利用して男をとっかえひっかえしつつ、適当に世の中を渡る気のあっぱらぱーである。
主人公には無闇に攻撃的であり、嘲弄してくる。
作中では伊東 博嗣に言い寄るのだが…正直、彼の親友である主人公や仲の良い女子を博嗣の目の前で面罵している様では結果は見えているだろう。
…ま、一時期、博嗣から下の名前で呼び捨てにされていた辺りが若干妖しいが…
何故かこのキャラにまで、突発的なデレイベントが用意されているのは、質の悪い上段としか思えない。
・七尾 耀子(ななお ようこ)
(CV:能登麻美子)
→花が大好きな眼鏡ッ娘。
茶道と華道が得意で品性高潔な…正直この作品にはそぐわない大和撫子である。
気の狂った教育実習生に生徒指導の名目で理由無き暴力を振るわれた後でも、その後、普通に彼の事を心配している辺り、聖人としか言い様が無い。
まぁ、主人公には関わりのない世界に行ってしまわれる訳ですけども。
・長谷部 美那子(はせべ みなこ)
(CV:小清水亜美)
→食堂で飯炊きをしている寮母さん。
大学を休学して働いている。
ちなみに、コミック版つくものがたりの主人公の妹であるらしい。
基本いい人扱いであるが、ある事情で執着しているアイテムに関わる事件では、他人の安全の事などどうでも良い様な発言を繰り返す場面が…
おかげで、普段のいい人振りが若干妖しくなったり。
・紫藤 弓香(しどう ゆみか)
(CV:三森すずこ)
→「○○なのです!」が口癖のキャラクター。
あちこちに脈絡無く現れては主人公の悪口をひたすら言いふらしたり、他のキャラと妖しげな勝負をしたりしている、本筋とは完璧に関係ない、存在意義が全く意味不明なキャラクターである。
・ディニー・ウィリアムズ
(CV:櫻井孝宏)
→やたらと思わせぶりに登場して、思わせぶりに行動し続ける金髪イケメン。
主人公につきまといつつも濃厚接触は避けている為、かえって悪意在る言動は無い。
・奥原 佳人(おくはら よしと)
(CV:平川大輔)
→胡散臭いウェーブ眼鏡保険医。
自己治癒力信奉者らしく、半端な理由で保険室を使おうとする生徒は非常にキツイ物言いで追い返すという気むずかしい人。
より完璧なケアの為に学校の噂をあれこれ集めるという妖しげな行動をしている。
教育実習生の身分で好き勝手している白沢 行輝を叱責している辺り、この学校ではまだマトモな教師ではあろう。
…もっとも自分のテリトリー(保険室)で教師風吹かしたのが逆鱗に触れただけという話もありますが。
・白沢 行輝(しらさわ ゆきてる)
(CV:遊佐浩二)
→終盤で登場する教育実習生。
教育実習生の立場でしかない筈なのに、いきなり生徒指導に強権をふるい、主人公のみならず、周辺の生徒にまで手ひどい嫌がらせをしてくる。
終盤で更なるクズキャラ投入とは、やってくれます。
【シナリオ】
文章の事を考えると、娯楽作品として、何処に楽しみの重点を置こうとしたのか見えて来ません。
・恐怖感や不気味さを煽るホラー要素…無し。
→昼間から夕方までが活動期間です。
・センスオブワンダー?
→裏社会への窓口たる先生、クタベは主人公に一切情報を与えずにこき使うだけなので、目の前の妖を倒す事のみに焦点が絞られ、事件の背景、真実に迫る、そんな要素は出てきません。
・友情?愛情?
→基本テキストが主人公を罵倒するか嘲弄するシチュエーションに偏っている事、主人公が消極的な性格で関わりを避けがちである事から既に人間関係は刺々しく薄いものになっています。
更には、妖対策室の守秘義務に縛られている為、けっして活動内容は明かせず、余計に人間関係は薄くなります。
ついでに、妖にとりつかれていた生徒を助けても、妖にとりつかれていた間の記憶は無くなる為、主人公と秘密を共有できる仲間が増える事もありません。
ついでに、話が進む毎に主人公以外の連中は青春をエンジョイし、あまつさえ勝手にカップリングが成立していったりします。
主人公だけが蚊帳の外です。
…ここまで主人公の人間関係をシャットアウトすれば、そりゃ、孤独にもなります。
・孤高の苦悩と使命感は?
→主人公はイヤイヤ使いっ走りしているので、前半はかなり愚痴りまくりで気分はアレです。
最も身近な仲間である筈の、アヤカ先生とクタベが主人公を褒めもせずにこき下ろすので、主人公が普通にへこみます。
正直、“等身大の主人公”っていうものの使い方を間違えている気がします。
こういう悲惨な状況に放り込まれる主人公は、飄々とした奴か、打たれ強い変態辺りにしておいた方が遙かに無難ではないかと思います。
・それなりに楽しい学校生活?
→妖退治の為に授業も行事もサボりまくる為、無理。
当然、級友達との関係は悪化しますが、アヤカ先生は(特に前半は)一切のフォローをしてくれません。
ていうか、一緒になって叩きます。
正直登校拒否しない主人公エライです。
・ギャグ?シリアス?
→基本ギャグに偏ってると思いますが、“笑わせる”ではなく“笑われる(主人公が)”なので、正直笑えない事が多いです。
正直、コレを通した人は、チョット“娯楽作品”というものについて、ナニか考え直した方が良いのではないかと思いマス。
<注意:以下、超ネタバレあり>
【キャラクター:ネタバレ&雑感】
→全体的に、キャラクター性が一貫してません。
場面場面でガラッと印象が変わる様な言動が多すぎです。
全体的にそれぞれのキャラクターをどういう立ち位置にさせたいのか、固まってないというか。
ライターのやらせたい事がキャラクターの設定よりも先行してしまっている感じ。
主人公もさんざか嫌な奴とか嫌われてますが、読めば読む程、あの妙な言動も、ライターの趣味が走っただけなんだな…コイツ喋らされてるんだな、とか、同情に似た感覚がわき上がってきます。
アヤカ先生はクタベが操っていてあんな言動をしてたから、先生は悪くないんですよ〜、とか言われても、正直、「ふーん」といか言いようがありません。
大体、あそこまで主人公に嫌がらせするのは、主人公を利用して付喪神壊滅作戦のコマにするという点でもマイナスでしかないです。
主人公が後半ブチ切れて、人形を神社に奉納しに行ったのも、鞭ばかりくれていたせいだし。
キモ教生の白川ですが…実は事前にネットで、クズみたいな教生が出てくる噂は聞いてたので、ああ、コイツか…もう慣れたな、こういうの。
そんな感じでしたが…しかし、黒手にとりつかれて手の地肌が黒くなってしまい、保険医に相談して困り果ててる七尾さん捕まえて、白くなるまで擦れとか。
結局血が出るまで擦った挙げ句泣かせるとか、キチガイです。
まぁ、元々人間じゃないけどね。
というか、ほんとこの学校がおかしいです。
ま、教生風情(失礼)がここまでしたり、職員室で主人公が問題児だから退学させろとか頭おかしい事ほざいたりしても…ハクタクの現実改変妖力でごにょごにょしてるから大丈夫☆って事?
まぁ、正直一々つっこむのがかったるくなる位突っ込みどころは多い訳ですが。
そういえば…七尾さんについては、眼鏡を取ったら美人、ていうのは許す。
親友に持ってかれるのも、まぁ…もうイイよ。
しかし、しかしながら、だ。
『眼鏡止めてコンタクトにしました♪』ってなんなんだ!
ふぁーっく!
こんな体たらくにした奴は、列海王先生に…
列海王『貴様は眼鏡ッ娘を舐めたッッッ!!!!!』
とか言われて、全身飛ひょうまみれになるが良いわ!
ハァハァ…失礼、取り乱しました。
しかし、本物の妖対策室のメンバーだったディニーも、結局やった事は、クタベ戦で抜け殻になった主人公の携帯に自分の相棒を転送しただけとか。
クタベをボスにした関係上、主人公が付喪神を使える様に補填する為にいただけの便利キャラなんですよね、ディニー。
主人公の携帯に転送された英語でしゃべくるディニーの相棒も以降の描写が一つも出てこない辺り、本気で単につじつま合わせだけのキャラ感が凄いし。
クタベはひたすら、ディニー様、ディニー様うるさかったけども。
【シナリオ:ネタバレ】
はい、結局…
・全ての事件の黒幕は絶対正義妖怪ハクタクが、人間世界を絶対的な正義に染めようとして、まず、人間に協力して邪魔をしてくる付喪神を一網打尽に始末してしまう為の計画だった。
→そもそも、黒幕が出てこないし、計画自体が…なんだそりゃ?な話でしたからね。
ラスボスも、単に適当に解き放たれただけの適当な妖だったし。
…これで本当に盛り上がると思ったのか?
結局、何も分からないまま事件は突如として終わりを告げた感じ。
・小森と珠希が死んでもみんなすぐに忘れる。
→適当にやったら死ななかったですが…曲が流れないだけで死亡エンドも指して変わらないと聞きます。
更にむなしい気分が盛り上がりますね。
・アヤカ先生は、クタベに操られていた。
→全ての言動はクタベの自作自演だった訳ですが…EDで記憶が全部とんで、素のおとなしめの性格で出てきて愛想笑いして終わりとか、酷い投げやりな扱いですね。
ていうか、何の説明も無くさらりと終わるので、本当に???ですよ。
・所で妖対策室って…?
→主人公の妖対策室入りもクタベの騙りだった訳ですが…結局妖対策室に関する詳細は本気で一切本編には出てきません。
どうして、主人公に目をつけたのかも出てきません。
一応ディニーが(自称、しかも非番)構成員と名乗るので実在はする様ですが…
・主人公に鏡の向こうから人形を渡した人は多分寮母のアニキ
→ちなみにゲーム内の情報では、明記されたりしてません。
ネットで漫画版の主人公らしい、とは見ましたけど。
・何故かぶち殺した筈のクタベが戻ってきた
→別に戻って来なくてもよかったのに。
ていうか、なんで、生き返った?
【その他】
・「憑き代」、「言霊」の引き継ぎがベストエンド時のみ。
→収集ゲーでこれは地味に致命的ではないかと思うんですが…
・二周目からは、「憑き代」等が増える。
→こういうやりこみ要素があるのはいいですね。
あくまでも周回プレイをしたくなるゲームではという事になりますが。
しかしまぁ…ほんと、もうちょっと、どうにかならなかったのかなぁ…そんな感じです。