泥でも塗っておけ(MAG)


 2010年01月28日には、エンドオブエタニティとか、アルトネリコ3とか華々しいタイトルが発売され、店頭に沢山並んでいましたね〜
 私も28日から一週間位、ちまちまとゲームが置いてあるお店を梯子してましたけど、どのお店も棚一杯に並べてました。


 え?…なんで一杯積んであったのに買わずにうろうろしてたのかって?
 別に様子を見ていた訳じゃアリマセンよ?


 ええ…単に私が買おうと思ってたゲームが見つからなかっただけデスヨ!


・『オンライン専用FPS『MAG』(MASSIVE ACTION GAME)』


「【MAG】MASSIVE ACTION GAME オープニング」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9525576



「日本公式」
http://www.jp.playstation.com/scej/title/mag/







 一つのMAPに64〜256人までのガチムチ軍人共がひしめいて、殺(と)ったり、殺(と)られたりするゲームデスヨ!




 割と前からこれに関するニュースは見ていて、海外で発売された時、販売元のエライ人が、


「コイツ1本市場にぶちこんでやれば、まだPS3買ってないファッ○ン野郎も、新型担いでレジダッシュ間違い無しなんだぜ!」*1


とか、かなり自信満々な発現をしていたのが目に止まってましたが、格別に注目してませんでした。
 別に対戦FPSにはあんまり興味がなかったし。
 …まぁ、対戦FPSって敷居が高いですから。


 超反射神経エイムで初心者瞬殺とか、ちょっと下手な手を打つと、チャットで罵倒された挙げ句ゲームからキックされるとか、目をつけられて粘着的にキャラを殺され続けるとか…そんなステキに不毛な噂も多いですからねぇ。


 当然、ゲームにもよるし、まともなクランに入ればそんな事も無い筈ですが。
 少なくともMMOでイタイ人に会う程度の確立じゃないかとオモイマス、タブン。


 そんなこんなで日本での発売日も静観していた訳ですが…当日、ネット上では品薄、売り切れ、在庫確認の速報が飛び交うパニック状態。
 どうも、価格の安さ(4千円位)と、某巨大掲示板で板別クランネタがウケたとか、品薄の情報が拡散されたとか…イロイロあって店頭から在庫が消えた模様。


 そこから少しゲーム自体の情報を集めてみると、実際割と面白そうに見えてきたり。


・参加人数が64〜256人(32〜128人対戦)
→4人8人の対戦FPSと違い、一人で戦局はひっくり返せない(個人の責任は軽め)
 ま、かといって自分一人働かなくてもそこまで変わらないだろう…とか思ってるとやっぱり勝てないと思うので真面目に働いた方がイイですね、はい。
 あと、流石に隊長職(分隊長、小隊長、中隊長)はそれなりに責任重大だと思われます。
 連携の取れた優秀な分隊が居る方が勝つ、というのはやっぱりありますね、ボイスチャットしてる人達とか。


・ポイントの獲得はキルだけが基準じゃない。
→EXPは「1キル:5」、「1アシスト(共同撃墜):3」、「人のHP回復:1〜3」、「1人蘇生:10」…隊長の命令通りに動いた、勝利ボーナス、etc、etc
 …ひたすらやり合うのではなく、仲間を回復させたり、協力して任務を達成(共闘)する事に比重が置かれている。
 ちなみに味方殺しは1人「−5XP」、1発だけなら誤射かも知れないとか言いマセン!


・キャラクターは経験を得てLVが上がると、LV毎に1点のポイントが貰え、そのポイントでスキルとか追加武器をアンロックしていく。
→アンロックする為にいちいち特殊な条件を満たしたりしなくていいので、経験を貯めれば、その内使いたいスキルとか武器が使える様になる。
 合計経験点が1定の値になる毎にポイントの振り直しもできるという親切設定。


・多人数接続仕様の為かグラフィックはやや抑えめの画質で、銃声、爆発は素っ気なく、ある意味リアルだがチャチい、エイムの動きは遅め。
→ガチガチの対戦FPS好きっぽい層はそう言った要素を酷評してたので、そういうディープな方々は少なそう。
 ディープ過ぎる人は少ない方が敷居は低そうな気がシマス。


・値段が安い…店頭では4千円前後で売ってる。


 と、言う訳で…ほぼ連日完売状態だったお店をあちこち覗いてた訳です…が結局、1週間後位になりましたが、割とへんぴなトコにある古本店チェーンで在庫を2本確認、買ってきました。


 早速INですが…このゲーム、PS3のアカウント1つ毎に1キャラしか作れないので、就職は慎重にしなくてはなりません。


 就職?


 そう、就職デス。
 キャラクターは企業傭兵さんなので、ビッグスリーとか言われてる3社の内、1社に所属しています。
 欧風でハイテク装備大好きなレーヴン、経験無し、元犯罪者でも経歴不問どんと来いなセイバー、ガチムチアメリカンソルジャーなヴェイラーのどれか。


 以下、世界観とビッグ3の詳細。
 興味が無かったら読み飛ばしで。


<世界観>
正規軍が直接紛争に介入するのが嫌われた結果、PMC(傭兵屋)が大流行…流行して数が増えたけど、シェアの食い合いで互いにつぶし合い、で以下の3社が残り、更にシェア獲得の為の抗争(シャドー戦争)を続けてる…らしい。


会社名:RAVEN Industries(レーヴン工業)
本社:オーストリア、ウィーン
モットー:金で買える最高の軍隊
>3社の中で一番ハイテクな連中で、ヴァーチャル訓練とか、最新の装備、最高の健康管理とかやってる辺り、メタルギア4のPMCっぽい。
 しかしながら…本拠地に屋根がないという、姉歯建築もびっくりな致命的欠陥基地に居る為、防衛戦で対空砲が破壊された瞬間、敵の爆撃でミンチよりヒドイ状態になったりする。
 現在、3勢力では最弱の評価が高いデス。
 武器は西側の欧州っぽいの。


 会社名:SERYI VOLK EXECUTIVE RESPONSE(セルゲイ・ヴォルク・エグゼクティブ・レスポンス)
 本社:中央アジア
 モットー:兵士たる者は野望高き持て
>能力さえあれば、軍務経験が無かろうが、元犯罪者だろうがお構いなしに雇う荒くれPMC。
 最初のチュートリアルも、いきなり戦場に放り込まれて、生きてたら合格とか。
 そんな社風故、ルール無用の残虐ファイトが売り、という設定なれど…基地は3勢力中一番堅実というか堅牢な地形配置を誇り、今の所、常勝をほしいままにしている様子。
 勝ちが多いという事で、入社するプレイヤーも多いみたい。
 制圧作戦とか、一番少ないレーヴンに比べると総参加人数に3倍近い差が有る事も…
 装備は、AKとか東側の武器です。


会社名:VALOR Company, Inc.(株式会社ベイラー)
本社:アメリカ合衆国、アラスカ
モットー:適応。進化。克服。
アメリカの元軍人が作った会社。
 元軍人が多いせいか、やたらと規律に拘る社風らしく、セイバーみたいのとはウマが合わないみたい。
 いつでも何処でも半袖の制服で戦場をうろつき、筋肉を誇示する暑苦しい連中。
 武器はアメリカンな西側兵器が揃ってます。


 さて、ゲームですが、最初は各社毎に簡単なチュートリアルを受けてからいざ実戦。


 遊べる作戦の種類は以下の通り。

・演習:1人でやるチュートリアルステージ。
・鎮圧:64人で互いの復活ポイントが切れるまで戦う、単純なチームデスマッチ。
・妨害:64人でデータセンターを守る側と攻撃する側に分かれて拠点を取り合う作戦。
・襲撃:128人で、新型輸送車両を守る側と盗む側に分かれて戦う作戦。
・制圧:256人で、拠点制圧側と拠点防衛側に分かれて戦う大規模作戦。


 そして、ついでに一応軍隊なので、部隊がちゃんと構成されてます。

分隊:8人
・小隊:分隊4つ、32人(分隊長4人、小隊長1人)
・中隊:小隊4つで、128人(分隊長16人、小隊長4人、中隊長1人)


 やっぱり結構大規模デスね…隊長になるとイロイロ特典はありますが、当然ちゃんと指揮をとらないといけないのでそれなりに責任重大…まぁ、無理に立候補する必要も無いとは思いますが。
 それぞれにはちゃんと隊長は立候補した人から選ばれてる筈…立候補居なかったら資格者(LVとかで制限あり)からランダムかな…


 64人で戦う妨害までは単純なルールですが、128人の襲撃、256人の制圧辺りになるとちょっと追加要素が出てきます。


・施設
→防御側がリスポンできる前線陣地「バンカー」、車両移動を防ぐ「バリケード」と「門」、各種航空支援を阻む「対空砲」、防御側の火力支援をする「迫撃砲」、攻撃側の位置情報を表示する「レーダー」、防御側の車両を発進させる「車両置場」、車両を通す為の「橋」…これらを基本、攻撃側は壊し、防御側は守ったり、修理したりします。
 修理の要素が有る為、戦闘が上手くなくても割と役割が果たせるし、壊れた、直したで状況が二転三転して楽しいです。
 特に対空砲は、攻撃側の制空権に関わる爆撃支援機、偵察用のUAV、追加リスポンポイント用のヘリ、落下傘リスポン用の輸送機を全て無効化するので、重要。


・乗物
→攻撃側の移動リスポン拠点「APC」、対空砲が壊れてる時だけ出現する攻撃側の追加リスポン拠点「ヘリコプター」、防御側のタクシー「軽車両」


 上記の基本的なオブジェクトに加えて襲撃、制圧それぞれの目標となる車両と施設の奪取、破壊が目的になる訳です。


 まぁ、イロイロ書いてきましたが、最初はそこまで深く考えなくても遊べるゲームだとオモイマス。
 そろそろ在庫は補充されてきたみたいなので、興味が湧いたらこのお祭りに参加してみるのも一興かも知れませんね。


 ちなみに…私はレーヴンに入社しました。
 何分、判官贔屓な日本人なもので…やっぱり負け続きですけどね。
 まぁ…レーヴン工業社員の自分にもそれなりに自分にも責任があるのでアレですが。
 回復、蘇生、修理でうろうろしてよく殺されますがリスポンするから元気デス。

*1:注1:実際は…SCEEのプロダクトマネージャーであるPhil Lynch氏が「MAGはユーザーがPS3を買うための転機になる」とか言ってたらしいデス