斗う人間核弾頭


 毎回MoEは欠片程も関係無い日記で恐縮ですが…今回も逝っちゃいマスよ〜


 お題は「S.T.A.L.K.E.R. Shadow of Chernobyl」
 遙か古の日記でちょろりと紹介した様な記憶もそこはかとなくある様な…


 さて、洋ゲーと一言に言っても、日本以外のゲームは基本的に洋ゲーなので、色々とあります。
 今回紹介する「S.T.A.L.K.E.R. SHADOW OF CHERNOBYL(ストーカー シャドーオブチェルノブイリ)」とはウクライナの「GSC Game World」が開発したサバイバルホラーFPSです。
 2001年に開発が発表され、2003年に発売される筈だったのですが…実際に発売されたのは2007年。
 おかげで、一時期スタルカーというゲーム自体が都市伝説扱いされた時期があったらしいです。
 しかしながら、それだけ呻吟したかいがあり、2008年09月の時点で全世界での売上げが200万本を超えたという中々のヒットぶり。
 知ってる人は知っているゲームとなりました。




【背景】


 1986年にメルトダウンを起こしたチェルノブイリ原子力発電所の跡地にて、2006年に再び原因不明の大爆発が発生。
 その影響により施設の半径30kmが放射線汚染の被害に。
 時は流れて2012年…汚染地帯は放射線の影響により、突然変異をおこした生物や「アノーマリー」と呼ばれる危険な怪奇現象満載な危険地帯と化し「ゾーン」と呼ばれる様になっていた。
 そんな中でも何とか生き残っていた住民達は、生きる為に原始的なビジネスを頼っていた。
 ミュータントを討伐したり、アノーマリーの近くに発生する不思議な物質「アーティファクト」の回収等の過酷な依頼を請け負って生計をたてる「ストーカー」と呼ばれる連中もその一端である。
 ただし、ストーカーに関してはゾーンの特異性やアーティファクトの金の臭いに惹かれて外部から入り込んだ者も多かった…。


【主人公】
 ある日の夜、雨が降りしきるゾーンの中を駆ける1台のトラック。
 ゾーン中心部から死亡者を満載して出てくるそのトラックはデストラックと呼ばれていた。
 不意に落雷に襲われ、爆発炎上するトラック…
 あり得ない事に、その中からたった1人、生存者が救出された。
 それがプレイヤーキャラクターたる「Marked One」である。
 過去の記憶もなく、腕に入れ墨が入っていた事からそう名付けられた男。
 持っていたPDAにはただ「Strelokを殺せ」、それだけが残されていた。
 Marked Oneは新米ストーカーとなり、Strelok、そして自分自身の存在を捜す旅に出る事になる。


 フルネームだと呼びにくいので、ファンの間では「マーくん」と呼ばれていたり。


【ゲームの特徴】


・ジャンルはFPSシューティング。


・ほぼ全てのNPCが設定されたAIに従い行動、戦闘等を勝手に行う生態系シミュレータ機能"A-Life"を搭載。
→今となってはオブリとかFalloutでもおなじみの機能ですが、この機能のおかげで開発が遅れたと言われている代物です。
 勢力間で殺し合ったりしていますが、基本、特定の拠点がバンディットに襲撃される程度で、互いの拠点を守り続けている勢力が殆ど。
 そこまで完全に動作している訳では無さそうです…しかし、ユーザMODでもっとアグレッシブに各勢力が戦う様に調整されたものある模様。
 ちなみに、オブリやFallout3と違い、クエストの重要NPCがクエスト終了までは不死身になってるとか親切な仕様は全くもって存在しません。
 ゾーンは修羅の国なので、クエストやりたかったらダッシュあるのみ。
 ま…経験点とかありませんしね。


・命中率が悪くて死にそうに痛い銃火器類。
→西側、東側と非常に多彩な火器をゾーンでは手に入れる事ができます。
 しかし、最初に手に入る様な旧型銃火器類は総じて命中率悪いです。
 ついでに普通は自動火器で一連射貰えば死に、頭撃たれれば即死のスリリングな戦闘を楽しめます。


・装備は使い捨て
→銃も防具も修理する事は出来ません。
 基本使い捨てになります。
 状態が悪くなると銃はジャムしやすくなり、防具は防御力が落ちます。
 特に防具は店売りの価格が非常に高価なので、基本攻撃は受けずに戦うのが理想。


・戦闘時の敵AIが非常に高度
→人間が相手になると普通に回り込んだり、ある程度連携して追い立ててきます。
 人間以外は吶喊してくるのですが…攻撃力もタフさが桁違いなので又シャレになりません。
 大体、大したドロップが無いので、弾代に見合いません。


・普通に歩くだけで死ぬ。
→あちこちに高濃度放射能や、重力異常を引き起こすアノーマリーなどが存在し、ガイガーカウンターのがりがりいう音や、アノーマリー探知機のぴっぴっ鳴る音、あとは、無限に持っているボルトを投げて確認しながら慎重に歩みを進めねばなりません。
 放射能はある程度なら薬やウォッカでなんとかなりますが、アノーマリーに捕まると、大抵汚ねぇ花火になり果てるのがオチ。
 当然敵も死ぬのでうまく使えば便利ですが…戦利品の回収が難しくなるのが困りどころ。


・色んな派閥の連中が居る。
→危険と利益が莫大なゾーンには、色々な連中が群がっています。
 ただ敵対的な連中も居れば、話せば分かる奴等まで…非常に多種多彩です。


>Lone Stalkers (Loner:独立ストーカー)
 後ろ盾の無い、フリーの冒険野郎達。
 マーくんもコレ。
 基本は友好的。


>Bandits
 チンピラ盗賊集団。
 あんまりいい武器を持ってない烏合の衆だが、うっとおしい。


>Army(ウクライナ正規軍)
 基本ゾーンの境界を警備してる連中。
 ただ何かの調査もしているらしく、たまに大量に相手にする羽目になる場合もある。
 流石に正規軍だけあって割といい装備をしていて手強い。


>Duty Faction
 ゾーンの脅威をゾーン内に留めおくべきだと主張する民兵組織。
 非常に規律がとれており、フリーのストーカーから常にメンバーを募っている為、基本友好的である。
 当然情報開示派のFreedomとはチョー仲が悪い。


>Freedom Faction
 ゾーンの情報を広く開示しその恵みを享受すべきとする民兵組織。
 主に西側の最新鋭火器で武装していて、かなり強力。
 下手に出ていれば友好的に付き合える連中。
 当然ながらDutyとはチョー仲が悪い上、正規軍とも仲が悪いという敵が多い奴等


>Mercenaries(Mercs)
 ストーカーとは又違った雇われ方をして生計を立てている傭兵連中。
 兎に角襲ってくる。
 Freedomほど新型ではないにせよ、西側の標準的な火器で武装しており、統制の取れた動きで襲ってくるので厄介。
 スコープ付き銃のいい供給源。


 まぁ…その他にも4つかそこら居るんですが、今回は代表的なとこだけで。


※あと、ドラムーチェ(ドラム缶)の爆発にNPCを巻き込んでも、それは殺人にカウントされない。
 それがZONEのマナー(処世術)


【ゲームプレイ】


 ゲームは基本的にトレーダーから依頼を受け、それを達成していく形で進んでいきます。
 メインのストーリーに関わる依頼の他に、サブクエストとしての依頼が多々あります。
 当然メインのクエを進めるのが本来なのですが…良くできた箱庭ゲーム故、ゾーンを彷徨いているだけでかなり楽しめます。
 というか、生きるのに必死になる事請け合い。
 晴れない空の下、寂然とした廃墟や廃村、廃棄された研究所を彷徨い、ミュータントに遭遇するのは本当にホラーです。


【入手】


・英語版
→普通に英語版、一番安い。
 日本語化MODで日本語化可能。


「IFeelGroovyさんのページ(\2,980)」
http://www.ifeelgroovy.net/shop/catalog/p_info/1947/
http://www.ifeelgroovy.net/shop/catalog/p_info/2560/


・日本語マニュアル付き英語版
イーフロンティアより英語版に日本語マニュアルが添加されたもの。


・完全日本語版
イーフロンティアが販売。


http://stalker.zoo.co.jp/


 完全に日本語化されているバージョン。
 「S.T.A.L.K.E.R. Shadow of Chernobyl」及び「S.T.A.L.K.E.R. Clear Sky」両方が販売中。


【その他】


 「S.T.A.L.K.E.R. Shadow of Chernoby」は3部作の第一作目で、第二作目の「S.T.A.L.K.E.R. Clear Sky」は2008年9月5日に発売されています。
 Clear SkyはShadow of Chernobyの前の時間軸の話となっています。
 A-Lifeが強化された他、各勢力に所属する事が出来る様になっている模様。
 そして、第三作「S.T.A.L.K.E.R.:Call of Pripyat」は既に開発が完了し2009/10/02に発売されている模様ですが…いかんせん、ロシア語。
 英語版は2010年の発売になる予定らしいです。
 相変わらずコワイ所です、ゾーン。


S.T.A.L.K.E.R.:Call of Pripyatトレイラー」
http://www.youtube.com/watch?v=QQn26eYPu7I&feature=player_embedded