エイリアン南海魔行


超自己満足連載中の洋ゲー覚え書きですが、今回はパワードスーツを着込んだ超兵士が活躍する近未来(?)FPS「Crysis」を紹介シマス。


『日本語版公式サイト』
http://www.japan.ea.com/crysis/


 CrysisはCrytecが開発し、2007年にエレクトニックアーツより発売されたPC用のFPSゲームです。
 Crytec独自開発の動画エンジンCryENGINE 2で作成されており、High以上に設定する事で非常に美麗なグラフィックを楽しむ事ができます。
 PCへの負荷は強烈ですが。

【Story】
 2020年8月。フィリピン海の孤島「リンシャン島」を北朝鮮軍が占拠、米国の考古学調査チームが消息不明となった。
 彼等からのものと思われる救難信号を受けた米国陸軍は、捜索のためナノスーツを装備した特殊部隊「ラプターチーム」を含む兵力を派遣したのだった…
 プレイヤーはラプターチームに所属するノーマッド(声:楠大典)を操作して北朝鮮軍と島の秘密に挑む事になります。




【ちなみに…】
・リンシャン島は台湾の東方に位置しており、鉱石とバナナの輸出の為に、大きな港が存在する…らしいです。
 成る程、ゲーム中にやたらとバナナが出るはずだ…


・2008年以降、北朝鮮はキム・ジョンチュルの統治の下、目覚しい経済発展を遂げていた…らしい。
 超仮想設定だったのか…成る程、なんで北があんなに潤沢な装備してるのかと凄く不思議だったけど、そんな設定だったのか。




【プレイ感】
 内容としては、潤沢な装備と兵力を有する北朝鮮軍をパワードスーツを纏った一騎当千の特殊兵が蹴散らしまくる痛快アクションFPS。
 …いや、本当は潜入作戦だから忍んだ方がいいんですけど。
 作り込まれた箱庭のリンシャン島を割と自由気ままに移動しつつ北朝鮮軍と戦いながら島を探索、ミッション条件を満たす内に島に眠る(常識的な)想像を絶する秘密と対峙していく事になります。
 無線で指示されるイベントポイントへ向かうのが基本ですが、サブ目標として破壊対象の機材が設定されたり、奪える車両があったり、武器の集積所があったり…イロイロと寄り道が楽しいゲームです。
 かっぱらった車(ハンビーとか)で全速力で検問につっこみ、直前で乗り捨てて車だけ突入させ、あまつさえ、それを後から燃料タンク狙い撃ちして爆発炎上させてみたり。
 あるいは、ドラム缶を敵兵に投げつけたり、更に、そのドラム缶にC4爆弾くっつけてどでかい投擲爆弾にしてみたり…
 かなり細かいいたずらが出来る仕様。


 まぁ、調子にのって車をかっ飛ばしていたら、崖から転落する事もままあったりしますが、それはご愛敬…というか、単に下手なだけとも。


【ガジェット】


・「ナノスーツ」
 米軍が開発したステキパワードスーツ。
 ある意味crysisの看板的なアイテムです。
 コレが無ければ始まりませんね。
 「アーマー」、「ストレングス」、「スピード」、「クローク」4つのモードを切り替えられるスペシャルなパワードスーツは実に強力。
 突っ立ったまま自動小銃で撃たれても「痛いな…」程度で済むし、敵兵の首をひっつかんでぶん投げれば10m以上は吹き飛び、自動車に追いつけそうな速度で走る事も可能。
 又、クロークの光学迷彩で忍べば、背後等取り放題。
 まぁ、エネルギーゲージのつづく限りですが。
 ゲーム中の演出でも、落下傘降下中「パラシュート開かNEEEEEE!」となって、そのまま海面に叩き付けられるもけろりとした顔で岸に向かって泳ぎ出したり、零下200℃の環境下でもある程度動き回れば体温を維持できたり正にインチキ装備。
 洋ゲーネタの動画とか、blogでキツイ時に「ナノスーツ寄こせ!」とか…使われたりします。
 ちなみに、当然極秘装備なので、兵士の死亡確認と共に隊長が死体ごと蒸発させる処理をリモコンで実施したり。
 劇中、「もしかして、逆らったらアレやられちゃう?」とかちょっとドキドキもの。




 このゲームはCyrotec社独自の3Dエンジンを使用しており、最高スペックはDirectX10でなくては設定できないという程の高負荷ゲームとなっております。
 そのおかげか、オブジェクトの設定も細かく、木を撃てば撃った箇所から壊れ、複数に分割できてしまうソレを更に掴んで投げたりも出来ます。
 又、トタン製の建物なんかは普通に倒壊したり。
 かなりスゴイです。


 超科学とアーマードマッスルスーツみたいなアイテムが出る上、主人公のノーマッドがほぼ単独で島中の北朝鮮軍+@とやり合う様な超人兵士なので、スプリガンにでもなった様な感覚で遊べます。
 …ていうか、ハリウッドでスプリガン作ったらこんな感じになるのか。
 そういえば、このゲームも映画化するんだっけ…


 本編の他に、主人公の同じラプターチームに書属するちょっとお調子者っぽい「サイコ軍曹(本名:サイクス?)」を主人公に据えた、本編と同じ時間軸で展開していたサイドストーリー、「CrysysWarhead」も発売されています。
 本編のノーマッド先生は単独的中突破する様な超人でしたが、サイコ軍曹の方は自分のチームとはぐれた後、別のチームと強力しあって進んで行く感じ。
 仲間が居ると寂しくないので、これはこれで良し。
 武器の種類も増えてるし。
 しかし、あだ名の割にはまともな男です。
 サイコ軍曹。


 販売はPC版のみで、日本語版もそれぞれ販売されています。
 英語版では2作が同梱された、「MAXIMUM EDITION」がお得ですが…
 日本語版は完全吹き替え。
 ノーマッド先生の声は大変男前です。
 ついでに、オマケ音声として収録されている若本さんのボイスをナノスーツの警告音に置き換えると…


『まぁきしまむ、ストレングスぅッ』
『えねるぎ〜、クリティカルッ』
『まぁきしまむ、スピードッ』
『えねるぎぃ、クリティカルッ』


 凄い事に…ちなみにファンの間では、置き換え済みのCrysysの事を「若本Crysys」と呼称するとか。
 というか、完全日本語版だと、海軍提督が若本さんだったり。
 いいなぁ…あの声で「地球を救えるのはお前しか居ない、行けいッ!」とか聞いてみたかった。


 このゲームはアクションもシナリオも面白いので大変お勧め。


 ちなみに、Crisis2も既に開発されており、今度はコンソール向けにも供給されるとの事。
 マルチプラットフォームで開発する時に強い、新開発のCryENGINE 3が使用されるらしいとか。


 実際のプレイ画面を見てみたい?
 こちらとかどうでしょう?


『高画質を目指す 時々鬼畜な Crysis Part1』
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2979969


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