サイレントヒルのうた、みんなでうたおう〜♪


 今日はお仕事で徹夜明けだというのに、そのまま帰宅途中で映画館に入って映画を見てきました。


 モノは…『サイレントヒル』。


 カプコンバイオハザードとは質の違う恐怖を約束するコナミの看板ホラー作品…のハリウッド映画版。


 …なんか、書いてるそばからヤバそうな臭いがプンプンしてきますが…とりあえず、朝一の上映時間まで近くの漫画喫茶で朝食を摂って待ち、15分位前には午後ティーストレートを購入して劇場に入ります。


 映画館に来るのなんて何年ぶりか分からないんでなんとも懐かしい様な違和感のある様な…劇場の中では日本展開用のテーマソングがエンドレスで流れてます。
 そして…20分程色々と宣伝を見せられてから本編に突入デス。


 ちなみに、映画版のサイレントヒルの主人公はクレイマー・クレイマーなジェイムズ・サンダーランドさんではなく、ごく普通の中流家庭っぽい所の奥さんデス。
 貧相なおじさんが必死こいて化け物のうろつく町で1人娘を捜す所に原作のよさがあるんですけどね〜、ハリウッドの流行は、“強い母性”って事なのかなん。


 夢遊病で歩き回り、


『サイレトヒルへ帰る〜』


と行った事も無い町の叫ぶ子供。
 とりあえず、主人公は娘の夢遊病の原因を探るべく、あそこはヤバい!と止める夫を無視して閉鎖地域のサイレントヒルへ出発!


 …なんか、単に拾った子供の故郷(?)へ里帰り代わりの観光旅行にとひなびた観光地のサイレントヒルに出かけた原作に比べるとかなり無茶する親御さんデスな。


 あんまり書くとネタばれしまくりなんで、全体的な印象だけで書きますが…


 とりあえずゲームを3まではクリアして、4は一寸やった程度の人間からすると聞き覚えのある曲が効果的に使われていて思わずニヤリとさせられます。
 そして…サイレントヒルの不気味なクリーチャーはおなじみの奴から、そうでない奴も結構出てきます。
 冒頭に出てくるライイングフィギュアなんて、おなじみの毒霧攻撃をぶちかましてくれます。


 どうも監督自身がヘビーなサイレントヒルプレイヤーらしくて、随所にゲーム的な演出を入れてたらしいですね…


 しかし、前半はそういった孤独な探索が続いていい雰囲気だったんですが…後半妙に怪しい教団がからんで人が増えると、少々微妙な方向に…
 確かに、人間の所業が一番怖い、というのは原作のテーマにも一応あるんですけどね、前面に押し出され過ぎると雰囲気的に少々違和感がありました。
 最後の方のシビルの扱いもいかがなものかと感じるしなぁ。
 同じ結果になるにしても、もう少々演出が違えば…


 とまぁ、いくつか微妙な点もあるのをのぞけば、ゲーム原作の映画としてはかなりいい出来なんじゃないかと思います。
 少なくともゲームやった人間は、霧に白むサイレントヒルの町並みを主人公がさまようのを見るだけでも結構楽しめると思いますよ。
 …まぁ、さすがにあちこちに栄養ドリンクとか、銃の弾薬とかそういったものは落ちてませんですけどもw


 映画館から出る時は思わず「サイレントヒルの歌」を口ずさんでましたw