アルシャード 〜荒野の裸ン坊〜


 夜の部は名マスター「ヒゲ」氏のGMで行われる「アルシャード」デス。


 参加者は以下の通り。


 “襲撃”サイカ/女/14/バーバリアン、サムライ
>「帝国」に自分の村を滅ぼされ、「帝国」に対抗する方法を探している野蛮人。
 破壊された村から救い出し、養父となっていた「王大人(自称ヤシマ人)」に「イタズラ」されそうになるが、「イタズラ」=「即結婚」を要求した所、「王大人」の友人である「カツオ」は「イイヤツ」にも関わらず「顔がカワイソウ」で構ってくれる女がいないから、奴の所に行ってやれと(体のいい厄介払い)をされる。
 この世界の蛮人の嗜みとして殆ど裸で全身に魔法のイレズミが彫られており、背中に自分の背丈より長大な刀を背負っている・・・肌色褐色、金髪、金眼で、カタコトで思った事を素直に何でも即喋ってしまう。
※ちなみに本当の名前は違ったらしいが、「王大人」に改名され「サイカ」を名乗る・・・「サイカ」とは「王大人」が故郷においてきた「愛人」の名前らしい・・・勿論「サイカ」は知りませんw


 カツオ/男/29/ストレンジャー
>十数年前に別の世界から、「ヒーローごっこ」の仲間と3人で召喚された「異世界の勇者」・・・しかし、2人の後輩は、「力(シャード)」を与えられて今や立派なヒーローとしてブイブイ言わせているのに、未だになんの力も与えられない彼は、「ダメ人間」好きなマダムに囲われて過ごしたり、立派になった後輩からたまに「先輩の世話代」を握らされたPTメンバーに養われる日々・・・もぉ、歪みきっております。
 しかし最近、流石に歳のせいか、少し丸くなったとのうわさも。
※昔、「帝国」の外人部隊に属していた事があるらしく、「サイカ」の村を滅ぼしたのはカツオの所属部隊というお話・・・実は瀕死の「サイカ」を「王大人」に売り払ったのもカツオだといううわさが・・・
 

 シェーン/男/?/パンツァーリッター、ウォリアー、ハンター
>異様な位爽やかにアメリカナイズされた青年。
 「カツオ」がアレなので・・・彼の方がリーダーっぽかったりしますが、言葉がアメリカナイズされている割には謙虚であり、常に「カツオ」を立てる言動を行っています。
 PTで唯一のシャード(1個)持ち*1


アキラ/女/15/ニンジャ、ヴァグランツ
>故郷を追われ、この地に流れ着いた「草忍」・・・カツオに異国であるこの国の風土や風俗を教わった為、彼の事を「師匠」と尊敬している。
 ナニかして、元同僚に追われる「兄」をおびき出す「人質」として「追忍」に追われているらしい。
 PTの中の「真の常識人」である為苦労が絶えない。
 ※ちなみに一人称は「ボク」


 シナリオは、「カツオ達一行」が根城にしているという「ウィンカスター」の街にとぼとぼと向かう「アキラ」と「サイカ」のシーンから始まります。


アキラ「あなたもカツオに会いに行くの?」
イカ「王大人、カツオ、アイイケ、イッタ・・・王大人、サムライ、ヤシマサイキョー!」
アキラ「Σ この子、おかしい、絶対におかしいわ!」
イカ「王大人、ショーグン、コエヒトツ、マイナーダイミョー、ヒャクニンウゴク」


 その後、「アキラ」を追う「追忍」の襲撃を受けるアクシデントがあったものの、無事「アキラ」と「サイカ」がPTに参入した所で、一向はぞろぞろと「ハンター協会」に仕事を探しに行き、ライセンスを持っている「シェーン」を先頭に我が物顔で勝手気ままに中に入ります。


受付のおねえさん*2「あら、シェーンいらっしゃい、あなたももう本当の「勇者様」なんだから、(カツオを見て)そんな“クズ”とは手をきった方がいいわよ」
カツオ「けッ」
シェーン「HAHAHA、ナニをいっているんだい?・・・カツオは本当に頼りになるリィダァさ!・・・主に戦闘でね♪」
アキラ「・・・(むっとした顔)」
イカ「(裸にぼろ布をすっぽりかけられた格好でうろうろしている)」


 素敵な挨拶の後、「受付のおねえさん」が「シェーンの為」にとっておいてくれたという仕事をGET。
 内容は・・・「人探し」、英語で言えば「ManSearcher」デス*3
 どうやら突然、「ボクぼうけんしゃになる〜」といって飛び出していった「豪商のドラ息子」を探して捕まえてくる仕事のようですが・・・とりあえず生かしたまま捕らえると5,000gの仕事という事で流石に破格です。


 どうも、この近くにいるらしい為、早速PTは2手に分かれて探索を行います。


カツオ「しかし・・・この馬鹿ガキには・・・見覚えが・・・お!」
アキラ「?」


 過去*4に「カツオご一行様」は「ドラ息子」と一度PTを組んでいたのデス。
 ・・・あまつさえ、探索直前に“オラクル”*5を使用してダンジョンに何も無いのを確認し、中に入るのをやめた時に、やる気満々の「ドラ息子」をあっさりとPTから放り出していたのでした・・・
 「カツオ」がそんな事を思い出している間、「アキラ」は酒場の隅っこで怪しげな占いばばぁから、「異世界の神」が作り出した「ナゾシャード」を授かります。


 カツオ達が酒場に行っている頃、「シェーン」は「サイカ」をバイクの後ろに乗せ、「バイク乗り」の集う酒場「レッドバ○ン」に向かいます。


GM「風圧で、布がはためいて、サイカの尻とかが丸出しになるね」
シェーン「Σ(実際はキャラクターは気づいてない)」
イカ「ナニカ、オカシイカ(不思議そうな顔)」


 「バイク乗りの巣窟」では「バイクに裸の女を乗せて露出プレイするバイク乗りの面汚し」について以外は、さしたる情報はつかめず、「シェーン」が「シャード」を手に入れたお祝いの胴上げをされている間に、「サイカ」は視界に入った「黒猫」を追いかけて猫だらけのナゾの空間へ・・・


巨大猫「(鼻を動かす)オマエ、オレタチトオナジニオイガスル・・・キニイッタ、コイツヲヤロウ」
イカ「デカイネコ、ピカピカイシ、クレタ、イイヤツ♪」


 さっきのシーンで、「草忍」が渡されたのと同じ、異世界の神の力が入った「ナゾシャード」を受け取り、「サイカ」が戻ったところで次のシーンへ。


 根城にしている宿屋に戻った一行が情報を交換していると、「アキラ」の「ナゾシャード」を目ざとく見つけた酒場の住人が「アキラ」を「お祝いの胴上げ」の餌食にし、なし崩しに乾杯に・・・*6
 後輩がどんどん「神パワー」を手に入れるのをみて「ドス黒いものでお腹一杯」の「カツオ」は、酒瓶片手に外に散歩に出ます。


ブラックメン「やぁ」
カツオ「何だ?」
ブラックメン「君のその“どす黒い力”を見込んで“奈落”*7にスカウトしに来たのさッ」
カツオ「なんやてぇ!」
ブラックメン「“奈落”とはいっても、僕達だって無闇矢鱈に人間を襲ったりはしないんだ♪それに“奈落”だから無闇に襲い掛かってくる人間だっているだろ・・・間違っても、平和な村を襲って村人を皆殺しにしろ〜、なんて命令したりしないさ〜、どうする?」
カツオ「・・・」


「カツオ」、「奈落シャード」GET♪


 次の日、又も聞き込みで疲れて帰ってきた「カツオ」と「アキラ」の前にイヤミな「シャード持ち勇者様」が現れます。


勇者様「やっぱシャード持ちじゃないと冒険者なってやってらんないね〜」
取り巻き「まったくだ〜、まったくだ〜」
カツオ「ふん・・・」


 冷静に店を出る「カツオ」。
 真っ黒くても一応「シャード」、もらえて嬉しいようデス・・・落ち着いたネ、「カツオ」♪
 とはいえ気分悪いので外に出ると、悲鳴が・・・すかさず聞き付けて参上した「カツオ」達の前には干からびたミイラと、放置されたパンツァーが・・・
 死体はさっきの「シャード持ち勇者様」の様です・・・
 リーダーの異様な死に様にびびるメンバー達から話を聞きだすと、どうやら、先日解雇した「ある使えないボンボン冒険者」にストーキングされている模様・・・


目標・・・発・見♪


 リーダーの敵討ちに燃える、件のPTと手分けしてターゲットを探す一行(一人だと危なそうなのでみんな一緒に行動)でしたが、結局手がかりは得られないまま終わり、酒場で、一人一人帰ってくる「被害者PT」のメンバーを待ちます・・・一人、二人、三人・・・一人足りない?
 突如響く絶叫に駆けつけると、新しい「ミイラ」が出来てます・・・


 すっかりブルってしまった「被害者PT」がこの事件から抜けたい、というのを快諾・・・「カツオ」達は、懲りもせずバラバラに何処かへ行く彼らの中から適当に一人選んで、「こっそりと護衛」をしてやる事にします。
 決して「おとり」にしたとかそういう訳ではありません!・・・ええ、奴らが勝手にばらけただけデス!


 つけていると案の定、男の背後から「怪しい影」がにじんで男の顔面をアイアンクローでがっちりキャッチ・・・見る見るうちに男が萎んでいきます。
 やはり、「怪しい影」は目標のボンボンでした。


カツオ「ぶちのめして手柄にしろ〜」


 しかし、「アキラ」が放った「金遁の術」がヒットした瞬間、「怪しい影」はしゅるしゅると消えてしまいます・・・どうやら、マジでビビッて消えてしまった模様。
 困っている一行の前に、ナニやらごつい鎧を着込んだ態度のでかい男が現れます。
 世界を守る秘密結社(自称)の構成員、ルーンナイト*8デス。


ルーンナイト(下っ端)「シャード無しの癖にやるじゃないか!」


 自分も「シャード」持ってない奴に言われたかありません・・・
 彼の説明的な台詞によると、どうやら「ドラ息子」くんは一人でダンジョンに挑んで、最下層にあった「魔神」が封じられた壷の所に首尾よく辿り着き、あっさりと封印をといてしまったらしい、との事。
 しかも、現在、彼の魂は「魔神」の手先となり、人間の生気を「魔神」にせっせと運んでいるとの事。


ルーンナイト(下っ端)「だが、安心したまえ!我々が元通りに魔神を壷に封印して見せる、だから、諸君は関わるのはここまででやめておくのだ!」
アキラ「あの〜・・・それって、手先になってる人は?」
ルーンナイト(下っ端)「多少の犠牲は仕方がないッ!」


 生きたままつれて帰らなければ、5000gが水の泡デス。


ルーンナイト(下っ端)「魔神を殺した瞬間ダンジョンは崩れ始めるから、くれぐれも馬鹿な気を起こさない様に・・・さらば!」
アキラ「リーダー、どうします?」
カツオ「決まってんだろ・・・行くぜ!、金の為になッ」
イカ「カツオ、カッコイイ!カオ、カワイソウ、キニスルナ」


 「カツオ」のリーダーらしい決断に感心していると、「シェーン」の「本物のシャード」まで「魔神」を倒して世界を救え等と寝言を言い始めたので、その導きに従い、ダンジョンに突入・・・特に仕掛けや敵は配置されておらず最下層へ到着。
 ・・・まぁ、冒険者気取りの「ど素人」が簡単に入り込める様な場所ですから・・・


 扉を開くと、奥に置かれた壷に「ドラ息子」がぐったりと抱きついております。
 部屋に一行が足を踏み入れると、壷からもこもこ〜と煙が立ち、「魔神」登場!


GM「ちなみにこんな感じ」(CGのプリントアウトを見せる)
一同「Σ」


 異様に力の入った悪魔(角付き)のイメージです・・・洒落になりません。


カツオ「そいつよこせよ、そうしたらこのまま帰ってやる」
魔神「オマエラ・・・全員喰ってやるぅuuuuuuuuuuuryyyyyyyyyyy!」
一行「ぎゃーッ!」


 もう、戦うしかありません。
 誰一人、回復魔法とか、防御魔法の使い手の居ないこのPTの取り柄・・・それは攻撃力!
 ひたすら、囲んで殴ります。
 ちょっとかわされつつも、20点、30点のダメージを叩き出して、「魔神」のHPを削りますが「魔神」の範囲攻撃をくらい、10点以上のダメージを食らう前衛・・・こんなで3発も殴られたら逝ってしまいます。
 最後、HPが1桁に落ち込んだ所で「シェーン」の攻撃がヒット、「魔神」を無事に沈める事に成功デス・・・あと一撃範囲攻撃を受けていたら、スーパーピンチとなった「カツオ」の「覇王の卵(黒シャード)」が発動してタイヘンな事になる所でした・・・
 魔神を退治した一行は遅れてやってきた「正義の秘密結社:ルーンナイト」の連中に中指を立てながら手柄を譲ってやり、崩れる迷宮から「シェーン」の「シャード」の効果「ワールウィンド」*9で脱出。
 「ドラ息子」を「豪商」に返して見事に5000gをGET♪


 一人1250gの分け前を得て今回の冒険終了デス。


 「黒いシャード」を手に入れた「カオがカワイソウ」な男、「カツオ」の明日はどっちだ・・・ToBeCountinued

*1:実は、ヒゲ氏のアルシャードでは、「シャード」のルールを使用しておらず、更には「ブレイク」のルールも使用してません・・・普通に遊んでいる所からすれば、ずいぶんと「地味」な遊び方ですね〜

*2:“シェーン”のバイク乗り仲間で、彼に“必要以上”に肩入れしてます

*3:菊池○行の小説みたいですね〜

*4:2シナリオ前でした

*5:神託のスキル技、GMに質問してお告げを得る

*6:“サイカ”は隅っこで“ナゾシャード”を一生懸命首飾りに編みこんでいたので気づかれないまま

*7:この世界を侵食している闇の存在・・・わかり易く言えば“地獄”、“悪魔”のイメージ

*8:パワードスーツみたいな鎧を武器として、世界平和を守る為に活動している“秘密”結社・・・あんな目立つ鎧着て秘密もナニもありません・・・しかも、悲しいくらい弱いクラスデス

*9:いつでも瞬間的にどこでも好きな場所に移動できる