S.T.A.L.K.E.R. Call of Pripyat


S.T.A.L.K.E.R. Call of Pripyat Collector's Edition (輸入版)

S.T.A.L.K.E.R. Call of Pripyat Collector's Edition (輸入版)





 先日からちまちまとプレイしていたS.T.A.L.K.E.R.の最新作、Call of Pripyatですが、先日ようやくメインシナリオをクリアしました。


 相変わらず、もの凄く真新しい要素がある訳でもないんですが、かなり面白いゲームでした。


 箱庭探索ゲーとして見ると、3作の中ではメインタスクとサブタスクの割合がFallout3に近いものがあるので一番好みな感じ。


 荒野、廃墟探索ゲーというのも似ているんですが、ちょっとデフォルメされているFallout3に対して、S.T.A.L.K.E.R.はリアル系なので、より寂涼感は強い感じです。
 兎に角、廃墟や荒野を探索するのが好きなゲーマーにはすごくお勧め。
 有志による(非公式)日本語化作業もちゃくちゃくと進んでいる為、普通にゲームを遊ぶ分にはもう特に問題はないです。


※(ま、一応、ゲーム改変用ファイル(MOD)で提供される形になるので、ゲームがおいてあるフォルダの指定された場所に日本語化の為のファイルをコピペしたり、添付された説明書きに指定されたファイルの指定された行を指定された通りに書き直す程度はできないと駄目ですけども…多少のPC知識があれば問題ないレベル)


 初代はやはりメインタスクのナゾを追うのが中心のイメージがあるし、2作目のCSは派閥間抗争は楽しかったし、サブクエストも色々ありましたが、基本討伐とお使いクエストで、しかもアーティファクトの再配置もなかったので今ひとつ探索の楽しみが薄かった様な気もします。
 …風景は綺麗だったんですけどね〜
 そして、今作CoPですが、箱庭ゲー(サンドボックス型)としての形をより突
き詰めたものになっている気がします。
 サブタスクの作りもより手の込んだものとなっていてイイ感じ。
 自分の行いで、サブもメインも展開と難度が変化したり。
 幾ら修羅の国ZONEといっても、やたらと銃をぶっぱなせばいいというものではないですね。
 エンディングに主人公の行いが割と細かく反映されてたりする辺りもイイ感じです。
 大局から見れば小さな話でも、主人公が動いたおかげで何かが変わり、それが目に見えるっていうのが好きなので有り難いです。


 ZONEウォッカを飲む時は、瓶から直接ラッパ飲みするのが作法というのを改めて実感。


 精密機械を弄る前にウォッカ2本をイッキ!
 大事な作戦プランを練る時にもウォッカで乾杯!


 赤い大地の民の血管に流れているのは、アルコールに違いアリマセン。


 それにしても、フル改造エクソスケルトンはチート性能だった…




<概要っぽいもの>


・まじめな方
S.T.A.L.K.E.R. Call of Pripyat @ ウィキ」
http://www21.atwiki.jp/stalker_cop/


・いつものヨタ話


 初代作Shadow of Chernobylのまーくんの活躍によって、ZONE中心部への侵入ルートが開かれた。
 これを好機と見たウクライナ軍は、ZONE中央に位置するチェルノブイリ発電所探索計画「Fiarway」を発動。
 数十機のヘリにより、兵を投入する。


 しかし…


 ヘリは原因不明の墜落事故を起こし、投入された兵の消息は途絶えた。
 事態を重く見た上層部は、ある男を呼び出した…


Degtyarev「俺はU.S.S.ウクライナ内務省所属の特務士官、デグチャレフ少佐だ!…若くして佐官に昇り詰めたエリート!…人呼んで赤いサイク…じゃなくて“赤い帚星”…まーくん、まーくん言われてるM字ハゲの丸刈り野郎(Marked one)とか、顔面凶器のタレ目傭兵(Marc Scar)と違ってイケメンだろ?やっぱ主人公ってのはイケメンじゃなきゃな!この苦み走った男の魅力(みりき)、某大作JRPGに出てくる様なホスト野郎共とは訳が違うんだぜ!オレの事がもっと良く知りたかったら、下のurlにとんでくれよ…そうそう、オレのカッコイイブロマイドパッケ付きのが欲しかったら“Collecters Edition”を買ってくれ、ZONEの地図まで付いてきてお得なんだZE!」


※注「LonerStalkerのAlexander Degtyaryovを参照の事(写真有)」
http://www21.atwiki.jp/stalker_cop/pages/67.html


秘書A「コホッ…少佐殿、そろそろよろしいでしょうか?閣下がお待ちです」


Degtyarev「おっと…エライさんを待たせちゃ厄介だぜ、ちゃっちゃとイクか」


エライ人「デグっち、よく来てくれたな!キミの勇敢さは良く聞いているよ、ささ、まずは駆けつけ1本だ(右手のコサックウォッカを投げ、左のウォッカをラッパ飲み)」
Degtyarev「健康を祝して!(封を切ってラッパ飲み)」
エライ人「さて、Fairway作戦の事は知っていると思うが…」


Degtyarev「ぷふー、ああ、発電所探査計画ですね…うーむ、盲腸が急性複雑骨折にならなければ、オレも参加してたんデスガ…いやぁ!残念だ」


エライ人「げふぅ…だろうねぇ…キミは元stalkerだったと聞いているからね、それも優秀な…ZONEが恋しいだろう?呼び声が夢の中に出てくるんじゃないかね、さっちゃんの呼び声的なナニかが」


Degtyarev「いやいや、今は軍隊こそ我が家!国に忠誠を尽くす事こそ我が喜びと致す所存、なんなら、国家に従属している証として首輪的なものをつけていただいても結構、できればRed Alert 3のナターシャ的なセックスィ士官につけて頂きたいッ!」


エライ人「少佐はナターシャ派かね、私はターニャも嫌いじゃないが…と、そうじゃなかったな…こいつを見てくれ、どう思う?(机の上のコンテナを開ける)」


Degtyarev「すごく…見覚えがあります…AKM-74/2U(アサルトライフル)とSunrise bodysuit、補給物資少々…それに無線機…って、Stalkerの標準装備じゃないですか」


エライ人「はっはー、懐かしいだろう?そいつを持って今からZONEに行ってもらう」


Degtyarev「ご冗談を!stalkerからはすっかり足を洗って、カタギになったあっしにヤクザ稼業に戻れとおっしゃる」


エライ人「U.S.S.は正直カタギではないと思うが…まぁ、いい、コレは命令だ、決定事項だ、拒否した場合、向こう10年間分のウォッカ配給権が剥奪される」


Degtyarev「ぱまぎー!酒がなきゃ冬が越せないじゃないですか!…しかし、軍の作戦として潜入するんなら、もちっとイイ装備くれてもいいのに、ケチくせぇなぁ、Bulat armored suitとか、AN-94ライフル(AbakanNikonov)とか倉庫に一杯あるってのに」


エライ人「バカかオメェ!それじゃ軍人だってモロバレじゃねぇか、あくまでもいちstalkerとして潜入すんだよ、stalkerには軍人大ッ嫌いっ子が多いからな…ふむ、装備が不満かね?なんなら、旅人の服(Leather jacket)とひのきの棒(Makarov PM)に交換してやってもかまわんぞ、あるいは伝説のstalkerならぬヘビっぽく、装備は現地調達とか…」


Degtyarev「西側のヨゴレと埃に負けるへなちょこTRs 301ではなく、極めて信頼性が高く堅牢なAKを支給された自分は幸せ者であります!」


エライ人「分かったら、さっさとそれ持って失せろ!よい成果を期待しているぞ、赤い隕石!」


Degtyarev「帚星っすよ…了解!、熊耳ッ娘とウォッカ用意して待ってやがれ、ちくしょーめ!」


 こうして、Major DegtyarevはZONEに再び降り立ったのでありました。


Degtyarev「なつかしい空気だぜ…さて、まずは酒とナニが入ってるか分からない魚肉ソーセージと、誰が何処で焼いたかわからねぇパンで一杯やれる所をさがさねぇとな…お、あそこにご同輩がいるじゃねぇか、おーい!ちょっといいか?」


stalker「よぉ、なんだ兄弟?」


Degtyarev「この辺で酒が飲めるとこしらね?」


stalker「ああ、とっておきの場所があるぜ、あそこに船の残骸があるだろ?アレがこの辺の連中のオアシスさ、ZONEへようこそ!兄弟」


Degtyarev「すぱしーば、兄弟!、さて、あそこから始めるか…」


<システム上の変更点とか:CoPからの特徴>


・イイ男、色々
→キャラクターのグラフィックバリエーションが増えたのか、ヤマジュンというよりは、田亀源五郎的にイイ男が増えてたり。
 Beardのオヤジとか、Zuluのアニキとか。
 相変わらずみんな足はでかいです。
 ?…そんな事どうでもイイって?
 じゃあ、誰かX-Rayエンジン用の萌えキャラMODとか作って下さい!
 ソレも需要が無い?…残念、世の中ままならぬものデス。


・HPの回復が瞬間ではなくなった。
→前は大ピンチの時からでも救急キットの連打の瞬間回復で結構耐えましたが、今回は使うとじわっと回復していく感じなので回復アイテムは早め早めの利用を推奨致します。


NPCもアイテムを漁る
→前作までは、NPCはアイテムを放置でしたがCoPではアイテムを漁っています。
 その辺に置いたアイテムはかっぱらわれるし、死体は急いで漁らないと戦利品は横取りされます。
 幸い、Fallout3のスカベンジャーみたいに死体のアイテム横取りしても怒られたりはしませんけどね。


・食べ物でもHPがちょこっと回復する。
→まえはパラメータ低下のバッドステータス、の空腹を回避する為のアイテムだった食品類でしたが、今作では食べると空腹だけではなくHPもちょっと回復する様になりました。
 前は重くて捨ててた食品ももりもり食べて、回復アイテムを節約♪
 …ちなみに、今回は敵の死体を漁っている時に直接右クリックして食べられます。
 何でも感でもボリボリムシャムシャ音を立てて喰らいます。
 非常にワイルド!
 まるで牙一族から食料をかっぱぐ南斗水鳥拳のレイみたい。


Major Degtyarev「貴様の食料は俺が始末してやる…」


・ファースト、セカンダリのスロットに好きな武器をセットできる。
→前作までは、右のメインのボックスに両手武器、左にハンドガンという縛りがありましたが、今作では好きな武器をセットできます。
 CoPでは対クリーチャー戦闘が多くなっている為、ショットガンとアサルトライフルの組み合わせがかなり便利。
 ハンドガンも軽くて悪く無いですが、速射性と信頼性を改造したショットガンの火力は高く、弾もふんだんに手に入るので使い勝手がいいです。
 軽量化改造もできるしね!


・ブロウアウトは1日1回
→前作ではMAP移動毎に一定確率で発生してた致死性の嵐、ブロウアウトは1日に1回、どこかで発生する仕様になりました。
 発生警報が出た後、一番近い避難ポイントに逃げ込むのは一緒ですが、避難ポイントは多く、レアですが、服用すると仮死状態となり、屋外でもブロウアウトから生還できる薬品もあったりします。
 ブロウアウト後は脳みそをフライにされた連中の成れの果て、Zombieが発生したりします。


・睡眠の実装
→拠点に設置されたベッドで睡眠を取る事で時間の調整を行う事が可能になりました。
 放射能喰らった状態だと苦しくて寝られないみたいですが…
 特定時間に行う必要のあるタスクとか、夜間行動をしたくない場合に便利な機能です。


・アノーマリーとアーティファクト一杯
→前はちまちまあちこちに広がっていたアノーマリーですが、CoPでは各MAPに巨大なアノーマリー地帯が名所として存在しています。
 アーティファクトがアノーマリー付近に湧くのは前作と同じですが、有限だった前回と違い、ブロウアウトが発生する毎に新しいアーティファクトが湧くので安心して金策に利用できます。
 それに…配置がかなり無理ゲーっぽかった前作よりは、置かれてる場所が割と優しい気がします。


・クリーチャーの更新
→前作で透明になっている間は無敵だったさっちゃんの性能に又修正が入り、透明状態の無敵時間が無くなった代わりに、コマンド投げが追加されました。
 又、前は真っ直ぐ突っ込んできていたクリーチャーのAIは、敵の周囲を駆け回る様に調整されているので、透明状態のさっちゃんはやっぱりうっとおしいです。
 コマンド投げ喰らうと、視界が仰け反った状態になり、吸い込みの悪いストローでナニかを吸っている様な、ちょっとウホッ!なSEが流れてイヤな感じ。
 幸いコマンド投げの吸い込み範囲とダメージ量は大した事無いですが、初期に出てくるとかなり厄介です。
 今回、とあるイベントで生きているさっちゃんをじっくりと観察できる機会がありますが…実にキモイです。
 前からデータは存在していたものの、実装はされていなかった高速戦闘ミュータント、キマイラとか、汚いドワーフ、ブラーが実装されてます。
 MODでは前からお目見えしてたみたいですけど。


・敵対、友好フラグの変更
→前作までは、友好、敵対のフラグ変化は派閥単位でしたが、CoPでは攻撃を加えたり、Medikitを与えたりして関係が変化するのは、うろついている各チーム単位になりました。
 派閥全体との関係が変化するのはサブタスクの行動次第。
 おかげで追い剥ぎとかやりやすいです。
 まぁ、私は基本stalker仲間を襲っているBanditを消毒する程度でしたけど。


・剥き出しの隠しアイテム。
→あちこちに隠されている宝箱stashですが、前作までは箱やバックパックの中にありましたが、CoPでは単に地形の中にアイテムが剥き出しで放置されている形になりました。
 おかげで、最初、単なる放置アイテムだと思って拾ったのに、stashを発見、とか表示されて驚きます。
 …しかし、今回の改変のおかげで地形にアイテムがめりこんで取れない場所もたまにあったりするのが微妙。


・粗悪品は無用!
→何でも物資は貴重な筈のZONEですが、CoPでは外部からの物資流入がスムーズになっているのか、耐久力が減った粗悪品は買い取ってくれなくなりました。
 新しいUIで各アイテムの上に表示されている耐久度ゲージが3メモリ以上、少しでも削れているアイテムは“粗悪品”扱いです。
 しかし…敵から拾える銃がよく粗悪品になってるんですが…
 よく考えてみると、このゲームにはFallout3と同じくアイテムにも当たり判定があるので、敵を倒す時、銃にも流れ弾が当たりまくってるのかも知れません。
 ショットガンを使ってる時には尚更だなぁ。
 当然、グレネードの爆風に巻き込まれたアイテムもスクラップになります…そっちは前から認識あったんですけどね。
 勿論、取れないstashがあるからといって撃ったり、グレネードの爆風で場所を移動させようとすればスクラップ♪
 アーティファクトとか消耗品なら大丈夫ですけどね。