Brand New Days

 先日、ようやくペルソナ3 FESのアイギス編をクリアしました。
 かかった時間は73時間少々と出ていましたが、まぁ、全滅した時間はリセットされていたりするので、もっとかかっているとは思います。


 後日譚として、対シャドウ兵器アイギスが主人公のお話な訳ですが、そこに本編で活躍した主人公(ヒーロー)の姿はありません。
 何故かというのは、お話の中で語られていくのでありますが…


 時は3月31日、翌日には共に1年間を過ごした寮を去り、仲間達はそれぞれの道を歩み始める旅立ちの前夜。
 不安と期待に若人達の心が揺れたりしちゃってる日なのですが、皆さん何故か虚脱気味なご様子。
 昨年1年間の戦いが余りに鮮烈かつきつかったというのもありますが、ナニか他にも事情があるようですね…
 それぞれの進路などを語り合い、ラウンジのTVから流れるニュースを聞いていると、その時報はそろそろ日が変わる事を伝えています。


 しかし…


 TVから流れてきたのは3月31日の始まりを告げる声だった…


 日常生活パートとダンジョン攻略がセットになっていた本編と違い、後日譚はひたすらダンジョンを攻略してイベントを見ていくという、ダンジョンフリークには嬉しい展開となっています。
 ひたすらダンジョンに潜るしかない関係上、本編みたいに仲間が「つかれたー」とか言い出す事もありません。
 ちなみに、本編からのデータ引継ぎはありません。
 なので、LVも低いところからやり直しです…とはいっても、ある程度のLVはあります。
 ダンジョンの敵が妙に手ごわい構成になっているのでそれでも結構簡単に全滅しますけどね。
 少なくとも、アギ、ガル、ブフ、ジオ辺りの4大属性魔法を使い分けられないと危険です。
 ついでに言えば、1moreプレスと、たこ殴り攻撃の為に、全体攻撃魔法と単体攻撃魔法の使い分けが本編以上に重要です。
 なにしろ序盤から火に弱くて氷無効とか、氷に弱くて火吸収という敵が一緒くたに出てきたりするので。
 まぁ…後半になるとそもそも弱点のない敵がやたらと出て来る様になっちゃうんですが。


 ボス戦も本編よりキツイです。
 ペルソナは攻撃手段を継承させるのも重要ですが、耐性も継承させていかないと、きっちり弱点を狙われて1moreされたり、大ダメージからメギドラ、恐怖状態から物理全体攻撃コンボとか…まぁ、そこまでなら本編でもあるんですけど。
 後々になると洒落にならないボスが…


 しかも、本編とは違い一度作ったペルソナを記録して買い戻したりおけないので、思い通りのペルソナを作る為には計画と手間が必要です。
 まぁ、その分2、3身合体までで全てのペルソナが作れる様になってますけどね。
 コミュ皆伝のアイテムも要らないし。


 正直、ペルソナの記録だけは残しておいて欲しかったんですけどね〜
 あ、そうそう、ミックスレイドもないので、いきなりハルマゲドンとか非道な技をボスに使うのも無理です。


 さて、以下激烈にネタバレ…見ちゃイケナイ子は見ない様に。













 アイギスの妹ロボのメティスは狙い過ぎなのが、又良し!の妹キャラでした。
 最初に拘束されたまま居眠りぶっこいたりしてたのも面白かったです。
 ちょっと他のキャラに窘められたりすると口を尖らせて怒ったり、拗ねたり…妹というより子供キャラか…アイギスに怒られると本気でショボーンとなったり泣き出したりしちゃう辺りは、姉というか、大好きな母親に怒られた子供みたいです。
 戦闘の使い勝手は美鶴先輩の物理攻撃版的な感じでした。
 後半は物理攻撃の前にやたらとチャージが…弱点属性がないのはいいんですけどね、何となく全般の攻撃に脆い様な感があります。


 お話は、主人公が卒業式後にアイギスの膝枕で逝ってしまった後故、全体的に寂涼感とか哀切といった雰囲気が流れる展開。
 おまけに永遠に続く3/31の中、寮に閉じ込められた状態でダンジョンアタックなので、更に閉塞感も強いです。
 ダンジョンを進む毎にちらつく、奴(ヒーロー)の影、余りよく見えない為よく分かってない仲間を他所に、ペルソナ能力でヒーローの存在を感じて独り動揺する風花。


 シナリオ展開が色々とそそられます。


 ダンジョンを突き進むと、節目節目で、それぞれの仲間の過去を垣間見る事になる訳ですが…ダレが印象に残ったかとなれば…テレッテ事、順平君デス。
 本編でもそれなりに描写されてたんですが…順平も結構悲惨な家庭環境だったんですね。
 しかし、仲間になるまえから、順平はコロマルと知り合いだったのか〜


 それにしても、今回順平はかなりいいとこでイイこと言いまくりです。
 本編と同じ調子といえば同じなんですが、台無しな事はあんまり言わず、ギスギスしがちなみんなの仲をフォローしてくれます。
 要所要所でかっこいい事言っちゃったりするし、特にコロッセオのお話以降は凄過ぎます。


 なんで順平、人気ないかな〜


 あんなにカッコイイのに。


 お話の展開については、考える時間がたっぷりあったのもあり、大体予想の範囲内でした。
 予想のつけやすい展開だったとは思いますが。


 もう一方、本編では最初ヒロインぽく出てきて、アイギスにヒロインを取られちゃうゆかりっちですが…今回も色々とてんぱってます。
 バチバチです。
 色々前向きな事をおっしゃるんですが、無理してるのが誰よりも透けて見えてます。
 未練がありまくり。
 特に、主人公の最期を膝枕で看取ったアイギスには殆ど敵対心的なものが…おかげでネットでは「ゆかビ○チ」とか悲惨な渾名がまたぞろ出回る羽目に。
 ビ○チとかいう程じゃないとは思うんですけどね〜
 そんなゆかりっちを心配そうに見守る美鶴先輩がナニを考えていたのかは、コロッセオで明らかになるんですが…まさかあんな事を考えていたとは思いませんでした。
 というか、予測不可能デス、あれはw
 友情パワーですよ。


 相変わらず真田先輩は全開猪突猛進で、天田君はちょっと大人ぶってニヒルです。


 しかし、最後は主人公があんなんになっちゃった上、アイギスまで死んじゃったらへこむとこでしたが、最後に助かって良かったですよ〜
 思考回路が焼ききれた状態でよく分からないけど動いてるって事は、脳は修理が効かないので、その内人間が脳死で死ぬ様に、寿命を迎える様になったという事なのかなん。


 ED曲のBrand New Daysはいいとは思いますが、キミの記憶に比べるとあまり記憶には残らない様な感じがします。
 歌詞をちゃんと見れば違うのかも知れませんが、どちらかといえば、オープニングのFESのテーマとか、舞耶のテーマの方が耳に残るメロディーでした。
 …キミの記憶、カラオケに入ってくれないなぁ。


 何はともあれ、ようやくクリアできたのでコレで心置きなく追加要素満点の本編に行く事ができます。
 みんなの部屋覗いたり、アイギスとコロマルの散歩したり、全コミュ制覇しに行こう。