買ってしまいました「真・退魔戦記」

 そういえば先日の事なんですが・・・
 ここの所、主に友人の「ヨシユキの中の人」氏がよく「アリアンロッドTRPG」のマスターをしてくれるのですが、かの人が持ち回りでマスターをやるのを推奨しているのと、やはり何回もセッションをやる上で、ルールブックは熟読しておいた方が都合が良い為、行きつけのアレな本が良く手に入る本屋に、アリアンロッドTRPGのルールブックを買いに行ってきました。
 TRPG書籍の棚で平積みになっている基本のルールブックを手に取ると、ふと、棚にささっている紅い背表紙が目に入ります。
『真・退魔戦記・・・』
 その昔、郵便ネットワークを使って行われたPBM(PlayByMail)ゲームを元として生まれた現代伝奇ものTRPGである、退魔戦記の新作*1です。
 今、私が参加中である、色々な意味で先輩のちぇるのさんがマスターをつとめている退魔戦記のキャンペーンでは、一番最初に箱入りで発売された、初代ルールが使われています。


「今のキャンペーンが終了したら、新しいバージョンのルールを試す・・・かも?」


 そんな風に言っていたちぇるのさんの言葉が頭をよぎり、更に今月は家庭用ゲーム機のゲームを一本も買ってない・・・
 気が付いたときには「真・退魔戦記」のルールを抱えてレジに向かっていました・・・ただ、途中で「アリアンロッドTRPG」の基本ルールの値段が700円だったのに気が付いて戻しに行ったのは秘密です♪*2


 で、内容なんですが・・・おかしい・・・ナニかおかしいぞ?
 初代のルールで遊んでいた人間にとっては、それこそ浦島太郎の状態・・・いや、それ以上です。
 なにしろ、元がPBMですから、世界背景とか有名NPC等が並みのTRPGルール以上に重要で、逆に、ある意味ではそれを知らないといまいち面白くない可能性もある・・・というルールだった筈ですが・・・
 いや、別に始めてやる人用に色々とわかり易くするというのは良いのですが・・・元々の設定が完璧に「無かった事」になっているのにちょっと愕然デス。
 阿修羅とか、妖魔の神様とか居ない事になってるし、十二魔将も居ない*3・・・妖魔血種も(父親が妖魔の場合は特に)化け物扱いになってるし・・・
 ルールも、菊池秀行小説の「十六夜念法」を再現できる念法師が居るのは良いのですが、そちらに武器に気を込める術を取られた気功師が・・・元々、打撃力で術者に負け、敵の注意を引いて殴られるのだけが仕事だったとはいえ・・・「殴る・蹴る」しか攻撃法が無くなり、信じられない位に弱体化。
 横でルールを読んでいたヨシユキの中の人に、


気功師、地術師に防御術法で負けてる・・・」


と指摘されて調べると、気功師の防御術法では2点ずつの防御力上昇なのに、地術師の防御術法では3点ずつ防御力が上昇するではありませんか・・・気功師いいとこ無しです。*4


 うーむ、色々微妙な感想を書きましたが・・・とりあえず買ったので、最初の1、2回は試しにそのままのルールで遊んで・・・身内の評判がアラアラな状態だったら、いくつか修正をして更に遊ぼうと思います・・・プレイヤーしてくれる人が居ればデスケドね。

*1:確かver.5位だった筈

*2:だって、数の出ている「アリアンロッド」なら古本屋でも見つかるかもしれないけど「真・退魔戦記」なんて普通見つかりませんよ!・・・まぁ、ある意味見つかる可能性はありますけど・・・叩き売りたくなる様な出来だったら・・・

*3:一応、カースンとファーナスドラグーンだけは居ます

*4:でも、念法師もほとんどの術に簡易詠唱が必須な為、そんなものが使えない低LVの間はどうするんだろう・・・って感じですが